手足口病で熱が下がらないときの原因と対処法
手足口病は、主に子どもに多く見られるウイルス感染症で、手のひら・足の裏・口の中に発疹や水ぶくれができるのが特徴です。通常、発熱は2~3日で下がることが多いですが、なかなか熱が下がらない場合もあります。
本記事では、手足口病の発熱が長引く原因や対処法、受診の目安について解説します。
1. 手足口病の発熱の特徴
手足口病では、発熱が起こることがありますが、症状の重さには個人差があります。
📌 一般的な発熱の特徴
✅ 38℃前後の微熱が出ることが多い
✅ 1~3日で自然に解熱する
✅ 高熱になるケースは少ない
発熱はウイルスと戦う体の防御反応の一つですが、長引く場合は注意が必要です。
2. 手足口病で熱が下がらない原因は?
手足口病の発熱が長引く場合、次のような原因が考えられます。
① ウイルスの影響が強い
➡️ 手足口病の原因ウイルスにはいくつかの種類があり、特に「エンテロウイルス71型」は症状が重くなる傾向があります。この場合、高熱が長引いたり、強い倦怠感が出たりすることがあります。
② 二次感染を起こしている
➡️ 手足口病にかかった後、免疫が低下して別の細菌やウイルスに感染してしまうことがあります。例えば、中耳炎や肺炎などの合併症を引き起こすと、発熱が続くことがあります。
③ 脱水症状による影響
➡️ 口の中に痛みを伴う発疹ができると、水分を摂るのが辛くなり、脱水症状になることがあります。脱水が進むと、体温調節がうまくいかず、熱が下がりにくくなることがあります。
3. 熱が下がらないときの対処法
手足口病で熱が長引く場合、以下の方法で症状を和らげることができます。
✅ こまめに水分補給をする
➡️ 脱水を防ぐために、こまめに水分をとることが大切です。飲みにくい場合は、経口補水液やスポーツドリンク、ゼリー飲料などを活用しましょう。
✅ 体を冷やす
➡️ 熱が高いときは、脇の下や首元を冷やすと体温を下げやすくなります。
ただし、寒がる場合は無理に冷やしすぎないように注意しましょう。
✅ 痛みがひどい場合は病院で相談
➡️ 口の中の痛みが強くて食事や水分がとれない場合は、小児科や内科で相談しましょう。医師が適切な処置をしてくれることがあります。
4. 受診の目安|こんなときは病院へ!
手足口病の発熱は通常2~3日で下がることが多いですが、次のような症状がある場合は病院を受診しましょう。
🚨 以下の症状がある場合は、すぐに病院へ!
✅ 発熱が4日以上続く
✅ ぐったりしている、意識がもうろうとしている
✅ 水分をほとんどとれず、脱水症状が疑われる(尿の回数が極端に少ない)
✅ けいれんを起こしたり、呼吸が苦しそうだったりする
特に、エンテロウイルス71型の感染では、まれに脳炎や髄膜炎を引き起こすことがあるため、異変を感じたらすぐに医療機関を受診しましょう。
5. まとめ|手足口病の発熱は長引くこともあるが、対処が重要!
✅ 手足口病の発熱は通常2~3日で下がるが、ウイルスの影響や二次感染、脱水で長引くこともある。
✅ 水分補給や冷やす対策で症状を和らげることができる。
✅ 4日以上熱が続く、ぐったりしている、脱水症状がある場合はすぐに病院を受診!
手足口病の熱が下がらない場合は、無理せず医師に相談することが大切です。しっかりとケアして、早めの回復を目指しましょう!