手足口病とヘルパンギーナの違い
手足口病とヘルパンギーナ、どちらも子どもに多く見られる感染症ですが、実は症状や原因が異なります。それぞれの特徴を理解し、症状が出たときにどう対応するかを知っておくことが大切です。
手足口病とは？
手足口病は、主にコクサッキーウイルスやエンテロウイルスによって引き起こされます。特徴的な症状として、発熱や喉の痛みに加えて、手のひら、足の裏、口の中に水疱ができることが挙げられます。感染力が強く、飛沫感染や接触感染を通じて広がります。
手足口病の主な症状
- 発熱（通常は軽度）
- 喉の痛み、食欲不振
- 手足や口の中に小さな水疱や発疹
- 口内の潰瘍による痛み
ヘルパンギーナとは？
ヘルパンギーナもウイルス性の疾患で、主にエンテロウイルスの一種が原因です。特徴的なのは、口の中に痛みを伴う水疱ができることですが、手足に発疹が出ることは少なく、喉の痛みが特に強いのが特徴です。発熱も見られますが、手足口病に比べると症状が集中して喉に現れることが多いです。
ヘルパンギーナの主な症状
- 高熱（39度以上の場合も）
- 喉の強い痛みと赤く腫れた喉
- 口の中に小さな水疱や潰瘍
- 食欲不振や喉の痛みによる飲み込みの困難
手足口病とヘルパンギーナの違い
手足口病とヘルパンギーナは、どちらもウイルスによって引き起こされる感染症ですが、症状が異なります。主な違いは以下の通りです。
| 症状 | 手足口病 | ヘルパンギーナ |
|---|---|---|
| 主な症状 | 発熱、手足や口に水疱、食欲不振、喉の痛み | 高熱、喉の痛み、口内の水疱、食欲不振 |
| 主な発疹の場所 | 手足、口内 | 喉の奥、口内 |
| 発症年齢 | 主に子ども | 子どもに多いが、大人でも発症することがある |
| 感染力 | 非常に高い（接触や飛沫で感染） | 高い（飛沫感染や接触で感染） |
どちらが発症した場合の対応方法？
手足口病とヘルパンギーナは、どちらもウイルス性の病気で、特効薬はありませんが、症状を和らげるためのケアが重要です。まずは、十分な休養と水分補給を心がけ、発熱が続く場合は解熱剤を使用して熱を下げるようにします。喉の痛みが強い場合は、うがい薬や喉を潤す飲み物で対処します。
また、感染拡大を防ぐためには、手洗いやうがいを徹底し、感染者との接触を避けるようにしましょう。
手足口病とヘルパンギーナは、どちらも子どもに多く見られる感染症ですが、それぞれ異なる症状が現れるため、しっかりと区別して適切な対応を行うことが大切です。ご家庭での予防や感染拡大防止に役立つ情報として、覚えておきたいポイントです。