手足口病なのに熱がない?子どもがかかったときの対処法と注意点
子どもが手足口病にかかったけれど、熱が出ていない…。
「軽い症状なのかな?」「他の病気の可能性は?」と心配になる親御さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、熱がない手足口病の特徴や、家庭でのケア方法、登園・登校の目安について詳しく解説します。
1. 手足口病とは?基本情報をおさらい
手足口病は、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスによって引き起こされる感染症です。
主に夏から秋にかけて流行し、5歳以下の子どもがかかりやすいとされています。
主な症状
- 手のひら・足の裏・口の中に発疹(ブツブツや水ぶくれ)
- 発熱(38~39℃になることも)
- のどの痛み・口内炎
- 食欲不振・ぐずる
ですが、すべての子どもに同じ症状が出るわけではありません。
特に、熱が出ないケースも珍しくないため、以下で詳しく解説します。
2. 「熱がない手足口病」の特徴とよくある疑問
Q1. 熱が出ない手足口病って大丈夫?
→ 問題ありません!
手足口病の症状は個人差があり、約3~4割の子どもは発熱しないと言われています。
発疹があるけど熱がない場合も、手足口病の可能性は十分にあります。
Q2. 軽症だからすぐに治る?
→ 必ずしもそうとは限りません。
発熱がなくても、口内炎がひどくて食事や水分をとるのが難しくなることも。
また、まれに髄膜炎や心筋炎といった合併症を引き起こすことがあるため、様子をよく観察することが大切です。
Q3. ほかの病気の可能性は?
→ 似た症状の病気もあるため、注意が必要です。
例えば、以下の病気と間違えやすいです。
- ヘルパンギーナ(高熱が出やすいが、手足の発疹はなし)
- 口内炎(ウイルス性・カンジダ症)
- アレルギー反応(発疹が似ていることも)
発疹の形や広がり方に違いがあるため、心配な場合は小児科を受診しましょう。
3. 家庭でできるケア方法
① 食事・水分補給を工夫する
口内炎ができると食事が痛くてつらくなることも。
✅ おすすめの食事
- 冷たいもの(ゼリー・ヨーグルト・アイス)
- やわらかいもの(おかゆ・うどん・スープ)
- 刺激の少ないもの(薄味の料理)
❌ 避けたい食べ物
- 熱いもの(スープ・お茶など)
- 酸味の強いもの(オレンジ・トマトなど)
- 塩分・辛みの強いもの(ポテトチップス・カレーなど)
水分補給も大切なので、麦茶・イオン飲料などを少しずつ飲ませましょう。
② 発疹のケアをする
手足に発疹ができると、かゆくて引っかいてしまうことも…!
✅ かゆみを抑える方法
- 爪を短く切る(ひっかき防止)
- 冷やしたタオルをあてる(かゆみを和らげる)
- お風呂で清潔を保つ(ただしゴシゴシ洗わない)
かゆみが強い場合は、かかりつけ医に相談して塗り薬をもらうのも◎
③ 感染対策を徹底する
手足口病は、飛沫感染・接触感染・便からの感染があるため、家族内でうつらないように注意!
✅ 感染を防ぐポイント
- 手洗いをこまめにする(特にトイレ後・食事前)
- タオル・食器を共有しない
- おむつを適切に処理する(ウイルスは便にも含まれる)
症状が落ち着いても、便の中には数週間ウイルスが残ることがあるので、しばらく気をつけましょう。
4. 登園・登校の目安は?
手足口病は、法律で出席停止が義務付けられている病気ではありません。
しかし、発熱・口内炎・体調不良がある場合は、無理せず休ませることが大切です。
登園・登校の判断ポイント
✅ 熱が下がっている(または最初からない)
✅ 食事や水分を普通にとれる
✅ 元気があり、普段通り過ごせる
保育園や幼稚園によっては**「発疹が消えるまでお休み」**といったルールがある場合も。
登園の可否は、かかりつけ医や施設に確認するのが安心です。
5. まとめ:熱がない手足口病でも油断せず、適切なケアを
✅ 手足口病は、熱がないケースも多い
✅ 軽症でも口内炎がつらくなることがあるため、食事や水分補給を工夫する
✅ 感染対策を徹底し、家族内での広がりを防ぐ
✅ 登園・登校は、熱や体調の回復を見て判断する
子どもが手足口病にかかると心配になりますが、正しい知識を持ち、落ち着いて対応することが大切です。
症状がひどい場合や、ぐったりしている場合は、すぐに医師に相談しましょう。
お子さんが早く元気になりますように!